費用の目安
費用は、実装する仕組みの大きさよりも、どこまで業務を見直すか・会社の規模・業務の複雑さで変わります。ここでは「こういう内容なら、これくらい」という目安と、高いか安いかを見極める考え方を整理してお示しします。
浮いた時間を、より価値の高い仕事へ
自動化の本当の価値は、コストが浮くことだけではありません。定型的な確認・転記・集計から解放された経理・管理部門が、より専門的で高度な仕事 ── 数字の分析、経営への提言、資金繰りや採算の改善といった、収益に直結する業務に集中できるようになることです。人の時間を、単純作業から「判断の仕事」へ移す ── 費用以上に、これが大きなリターンになります。
ご依頼は「設計まで」と「設計+実装」の二つの形があります。設計までは、業務の棚卸し・要件整理・自動化の設計・実装計画(御社の IT 部門や外部の開発会社に渡せる仕様)まで。設計+実装は、これに加えて、構築・既存システムとの連携・人による承認フローや監査証跡の組み込み・テスト・運用ハンドオフまでを本事務所が担います。下記がその目安です。
費用を大きく左右するのは、次のような要因です。
- 業務プロセスのヒアリングと、どこまで業務を見直すか(業務改善の範囲)
- 会社の規模・取引量(扱うデータの件数・量)
- 業務の複雑性(連携するシステムの数、統制の作り込みの度合い)
動くものを作ること自体は、見積もりやすい部分です。現状をそのまま自動化するのか、無理・無駄・ムラをなくして組み直してから作るのかでも、関わる深さは変わります。だからこそ、まず初回相談で業務を伺い、御社に合った範囲をご提案します。
初回相談(オンライン 60 分)… 無料
設計のみ(小規模)
例:1 業務の自動化について、要件整理・設計・実装計画まで(実装は社内 IT・外注へ)
設計+実装(小規模)
例:仕訳・経費チェックの自動化を、連携・承認フロー・監査証跡まで含めて構築
設計+実装(中規模・連携や統制が多い)
例:購買の 3 点突合、個別原価計算など、複数システム連携を含む仕組み
継続的な伴走(顧問)
方向付けと判断の質を、継続的に支援
※ 金額・期間は目安です。御社の状況により変わります。まずは小さく始め、効果を確かめてから広げられます。実装は、御社の IT 部門・外部の開発会社・本事務所のいずれでも進められます。
初期費用のほかに ── 運用・保守
AI やシステムである以上、作って終わりではありません。動かし続けるための費用が、初期費用とは別にかかります。
- AI・クラウドの利用料 … 処理量に応じた従量課金。多くの業務では小さく収まります。
- 改修・保守 … 法令や業務の変更への対応、不具合の修正、改善。
保守の形は、御社内で運用・改善を続けられる体制づくり(内製化)、月額の保守契約、必要なときだけのスポット改修 ── ご希望に応じて選べます。負担は、肩代わりする定型作業の人件費に比べれば小さく収まることが多く、回収を見るときも、この保守費を差し引いて考えます。
この金額が高いか安いか、見極めるには
費用そのものが高いか安いかは、初期投資が中心で、保守はかかるものの毎月の負担が軽くなり続けるという性質を踏まえ、次の三つのものさしで見ると判断しやすくなります。
1. 何ヶ月で回収できるか(ペイバック)
自動化は一度作れば、毎月ずっと効き続けます。ざっくりは「実装費用 ÷ 毎月浮く人件費 = 回収月数」で見積もれます。
2. 採用・外注と比べてどうか
| 経理を 1 人採用人を増やす | 外注(業務を知らない開発)作って渡す | 自動化(当事務所)会計士が作る | |
|---|---|---|---|
| 費用のかかり方 | 給与・社保・採用が毎年かかり続ける | 案件ごと・要件の往復で割高になりがち | 一度の投資で、あとは毎月効き続ける |
| 伝わり方・速さ | ― | 伝言ゲームで、高く・遅くなりがち | 会計士が業務を理解して直接作り、翻訳ロスがない |
| その後 | 担当者が抜けると業務が止まる | 改修のたびに費用がかかる | 同等の工数を毎月肩代わりし続ける |
3. 放置した場合のコスト(見えにくいが、払い続けている)
- 残業代と、ミスの手戻り・信用の毀損
- 属人化 ── その担当者が抜けたときに業務が止まるリスク
- 決算や報告の遅れ ── 経営判断そのものの遅れ
だからこそ、金額そのものより「何ヶ月で回収できるか」「放置の代償はいくらか」で見ていただくのがおすすめです。まずは小さく始めれば、最初の回収を確かめてから広げられます。